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オリエンタルランドを例にやさしく株を勉強するよ。EPS、PER、BPS、PBR、ROEとは何か?

まずはよく目にする「日経平均」と「TOPIX」についておさらい。

 

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日経平均とは

東証一部に上場している約1700銘柄のうち、日本経済新聞社が選んだ225銘柄の株価平均値。別名「日経225」と言われたりします。

平均値なので、これが上がれば「あぁなんとなくニッポンは景気が良いんだな〜」という目安になります。

しかしこの値には少々偏りもあり、単に「株価」のみの平均なので、元々株価の高い「ファーストリテイリング(ユニクロね)」や「KDDI」、「ファナック」などの比重が高くなり、これらが上下するだけで日経平均に大きな影響を与えてしまいます。

ゆえに海外投資家などからは「日経平均はあまり信用しない」なんて言われたりもしています。

しかしそんなこと言ったら、逆にニューヨークダウ平均はどうなるんだ!?と思いますけども。

日本の「225銘柄の平均」に対して、NYはたった「30銘柄」の平均でしかありません。別名「ダウ工業株30」とも言われ、また裏では「アメリカ強えぇぇをアピールするためだけの平均」とも言われます(笑)。

ちなみにその30銘柄は以下(2017/7/25現在)。不定期に入れ替えがあり、Appleは2015年3月にAT&T(携帯会社)と入れ替えで参入。

コード 銘柄名
AAPL アップル
AXP アメリカン エキスプレス
BA ボーイング
CAT キャタピラー
CSCO シスコシステムズ
CVX シェブロン
DD デュポン
DIS ウォルト ディズニー
GE ゼネラル エレクトリック
GS ゴールドマン サックス グループ
HD ホーム デポ
IBM IBM
INTC インテル
JNJ ジョンソン エンド ジョンソン
JPM JPモルガン チェース
KO コカコーラ
MCD マクドナルド
MMM スリーエム
MRK メルク
MSFT マイクロソフト
NKE ナイキ
PFE ファイザー
PG プロクター アンド ギャンブル
TRV トラベラーズ カンパニーズ
UNH ユナイテッドヘルス グループ
UTX ユナイテッド テクノロジーズ
V ビザ
VZ ベライゾン コミュニケーションズ
WMT ウォルマート ストアーズ
XOM エクソンモービル

 

ちなみにオリエンタルランドは、東証一部ですが225の中には入っていません。ということは、「上がっても下がっても日経平均値には影響しない銘柄」ということになります。

 

TOPIXとは

東証一部上場銘柄の、全ての時価総額の合計を全銘柄で割った数字。

ゆえに先程の海外投資家たちは日経平均よりもこちらを重視するという傾向もあります。

とは言え、試しに画像を見比べてくてください。大きく見ると動きは日経平均とほぼ同じグラフになっています。

TOPIXは1969年にスタートし、その前年(1968年1月4日)の時価総額を「100ポイント」と定めて基準としました。単位も「円」ではなく「ポイント」というもの特徴。

現在のTOPIXは約1600ポイントなので、日本は1968年と比べて約16倍に発展したことがわかります。ちなみに今までの最高値は、バブル最中の1989年に「2884.80ポイント」が記録されています。

 

さて、以下からはいよいよガチな領域に入っていきます。

 

PERとは

株価収益率(Price Earnings Ratio)。

株価の「割高度・割安度」がわかる指標です。

倍率が低いほど割安であると考えられます。ただ、割安であれば良いかというと一概にそういうことでもなく、業績が悪かったりするとさらに下がっていく危険性もあり、「安かろうなんちゃら」という銘柄もないわけではありません。

また、人気企業のPERはすでに高い場合も多く、投資する人が多いので、株価が上がる=自然とPERも高くなるんですね(Amazonなんて239倍だ!)。

一般的には「15倍〜20倍」が適正ラインと言われます。

それ以下なら割安、それ以上なら割高であると参考値にできます。

株価が 上がるとPER↑ 下がるとPER↓
純利益が 上がるとPER↓ 下がるとPER↑

ただ、この平均値は業種によっても大きく変わってくるので、異業種銘柄のPERを比較するより、同業種銘柄を比較してどちらが割高(将来的に下がる可能性がある)・割安(将来的に上がる可能性がある)を判断したほうが現実的です。とはいえあくまでも「目安」にしかならないんですが。

現在のオリエンタルランドのPERは「41.14倍」。この数値だけ見れば結構な割高圏にあると言えます(株価が先行して上がっていると考えられます)。しかし裏を返せば「期待されているから買われている」とも取れ、この期待に応えて会社側が利益を出すことができれば、PERは下がっていきます。

要は、「株価が上がる」「利益を出す」のバランスで、それなりの倍率に保たれます。

 

EPSとは

一株あたりの利益(Earnings Per Share)。

企業の収益力を判断する指標です。

この数値が高いほど、その企業の収益力が高いと見ることができます。

出典:ロイター(4661.T)

オリエンタルランドの場合、2015/03に跳ね上がって、2016/03には下がっているように見えますが、2015年に「株式分割(100株を400株に)」を行ったので、表示も単純に4分の1で表示されちゃっているだけです。右肩上がりです。

 

PBRとは

株価純資産倍率(Price Book-Value Ratio)。

「PER」と同じく「割高度・割安度」がわかる指標です。

「PER」と組み合わせることで、より深く読み取ることができます。概ね、この値が1に近づけば近づくほど底値であり、1を割ると相当な割安と判断できます。また、人気のない株とも取ることもできます。

現在のオリエンタルランドのPBRは「3.96倍」。やはり結構高めですね。

 

BPSとは

一株当たり純資産(Book-value Per Share)。

企業の安定性を判断する指標です。

「純資産」の指標なので、株価に対してこの指標がそれに近いほどその企業は健全であり、経営が安定しているということになります。ただこれも、単に数値で比較するのではなく、業種ごとで判断するのがよろしいかと思います。

このBPS(一株当たり純資産)を使って、上のPBR(株価純資産倍率)を計算します。BPSと株価が等しければPBRは「1倍」ということです。

現在の株価÷BPS「2,020.58円」=PBR「3.96倍」。

ゆえに、純資産の「3.96倍人気があるな」と参考にできます。

 

ROEとは

出典:株式会社オリエンタルランド

自己資本利益率(Return on Equity)。

企業がどれだけ利益を出せているかの指標です。

ROEが高いほど株主から集めた資本を効率的に活用していて成長性があります。基準として、、、

10%以上であれば優秀と言えます。

オリエンタルランドの場合、過去5年をみるといずれも10%を超えていて、一般的には相当優秀です。

 

まとめ

全ての指標は、単発で数字だけを見てもピンと来ないので、いろいろな会社を比べて見ると初めて意味が出てくることが多いです。多くの数字をチェックして、比較して、その平均値を出していくとわかってくることがあったりします。

現在のオリエンタルランド株は「結構な高値圏」なのでそのうち下がってくる、というマイナスの意見もあれば、株主の資金でしっかり結果を出しているから今も「成長過程にある」、まだまだ伸びる、というプラスの意見もあるでしょう。

今月いよいよ100株80万円超えて、より手を出しにくい金額になっていますが、個人的見解としては、今後の見通しを考えるとまだまだ成長するのではないかなと思っています。

- [関連記事] 上がり続けるオリエンタルランド株。本日開園34年で入園客7億人を突破。(2017.07.31)|まなぶろぐ。

以上、情報は全て使えるようになるとよいですね!

 

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