iPhone 6のNFCでおさいふケータイになるのか。Felicaには未対応っぽいぞ。
今回のiPhone 6にはNFCが実装されました。これはご存知、かざすだけでデータ通信が行われる技術です（NFC＝Near Field Communication）。
昨日見ていた某ニュース番組では、「iPhoneはおさいふケータイになります」的なことを言い切っちゃっていましたが、果たしでそうでしょうか？
この辺今までよく知らなかったので調べてみました。
まず、このNFCの規格は幾つかにわかれていて、日本で多く使われているいわゆる「おさいふケータイ」やSuica、Edy、nanacoなどは、SONYが開発した「Felica（フェリカ）」という規格を採用しています。この幾つかの規格を簡単にまとめると以下の様な感じ。Felicaはtype-Cにあたります。
NFC type-A：taspo、欧州の交通カードなど
NFC type-B：住民基本台帳カード、免許証など
NFC type-C：日本の交通カードや電子マネーで広く普及
NFC type-D：物流、小売などのICタグ・ICラベルなど
基本的に日本で多く普及している規格は上で言うと「type-C」の規格となり、このCの規格がまさに「Felica」なわけです。
taspoや台帳カードは置いておきまして、同じNFCと言えど、日本で即戦で使いたいとなると、iPhoneがこの「type-C」の「Felica」に対応しているかということが重要になってくるわけで、残念ながらiPhoneは未対応らしいんですね。
要するに、今の日本ではすぐにお財布としては使えないということになります。逆に日本が「Felica」以外のNFCに対応すれば良いのですが、ここまでFelicaが広まってしまった以上、これはなかなか難しいと思います。
確かに今回のApple Keynoteでも、「ひとまずはアメリカ国内でスタート」みたいなことも言ってました。
しかしNFCの使い方はこれだけではないので、いろんなアプリを通じて少しづつ軌道に乗ってくると良いですね。
- [参考] マジでNFC使ってないの？超便利だよ。NFCアプリまとめ 【Android】- NAVERまとめ
- [参考] NFCポータルサイト｜NFCとは｜【国際標準規格】NFCの規格と採用例
