新しいMacBookの「USB-C(Type-C)」対策を考えてみる。
かれこれ17年前の1998年5月、初めてiMacが発表された。
この時何しろ度肝を抜かれたのは、フロッピーディスクドライブがついていなかったこと。各メーカーが慌てて「外付けフロッピードライブ」を売り出し、一躍iMacを買う人には欠かせないアイテムになった。が、それから数年後、フロッピーの時代は完全に終わり、CDやDVDなどの光メディアに保存するのが主流になっていった。
スポンサーリンク
先日発表されたMacBookは、一般的なユニバーサルシリアルバス(USB)がついていなかった。各メーカーが慌てて……(以下略)。
マグセーフもThunderboltも取っ払ったスマート過ぎるPCは、USB-Cという端子がひとつ付いているだけであり、これがまた電源も兼ねちゃっていることから、電源挿したら何も繋がらねぇという、Appleが突きつけた現実はあまりにイッちゃってるわけであり、でもこのイッちゃってる感がAppleの真骨頂でもあり、イッちゃってないと世界のトップは走れないのです。
とりあえず今回問題なのは、この端子が「ひとつだけ」ということで、今考えればUSBがひとつしかなかった初代MacBook Airが使いにくかったように、やっぱり足らないから後から増やします的なことにならなければ良いのだが。
要するに、完全に今までのスタイルを変えないといけないという、変えればまたイノベーションが起きることを信じて、柔軟に「うまくやっていく」というのが良いのでしょう。
僕が主に外出先でUSB接続するもの
(1)外付けHDD(母艦のTime Machineからデータ引き出し)
(2)モバイル機器の充電ケーブル
(3)ホテルなどの有線LAN変換
現在のMacBook AirのUSBは2つなので、3つ以上をいっぺんに挿したい場合は、USBハブを使っています。
※写真はちょうど2年前のもの。もうiPhone 5もモバイルルータもありません。でもiPod nano 6thは現役!
さらに今回はここに「電源」も入ってくるわけで、さらにThunderboltもないので、モニタの外部出力もこれを介さないといけません。
対策を考えてみよう
(1)は、早くもUSB-C対応のHDDなども発表されております。追々これに変わっていくのか、それともFirewireのように消えてなくなるのかはまだ未知数…。
僕の用途はTime Machineからデータを持ってくるだけですので、「どこでもMy Mac」を使えば外付けHDDは必要ないといえばないのですが、これにはまだまだ外出先で安定した回線速度が保証されておりません。数Mbpsの速度だったりすると、データを引き出すのに数十分かかったりして仕事にならないんです。
- [参考] LaCie、新MacBook のUSB-C対応 外付けHDDを発表。容量500GB~2TB
(2)は、素直にコンセントから充電しろ、ということでしょうか。でもこれだとiTunesのバックアップはできなくなるわけで、iCloudをフル活用しないといけなくなってきます。というか、iCloudをフル活用しろ、ってことですね。
また、コンセントがないところで充電ができなくなりますが、これもモバブーなどで対応できます。というか、ほとんどの人はこうして充電してるんじゃないのか?これは自分が特殊だったのかも。でもコンセントやモバブーの荷物が増えるでしょう?それがイヤでね。
(3)は、これもコンセント直挿しのルーターがすでに売っています。確かにスマートにはなりそうです。Macに有線LANを繋いで、インターネット共有で本体からWifiを飛ばすという機能は必要なくなります。
- [関連記事] [Mac] WiFiがないホテルなどでWiFiを飛ばす方法(インターネット共有)。(2014.03.15)|まなぶろぐ。
以上、考えてみると何とかなりそうですね。
外部モニタはどうするんだという声も聞こえてきそうですが、外部出力するときはだいたいPCを決まった場所に置いたりしますので、変換アダプタを用いれば問題ないわけで。電源と一緒に挿せるハブは売られるようですし(約1万円しますが(笑))、あらかじめある程度MacBookを充電しておけば電源を挿さずともかなり持ちます。
まぁいずれにしても大問題は、このUSB-C端子が「ひとつだけ」ということで、果たしてこれが正解なのか、MacBook2ではあっさりと2つに増えちゃうのか、この辺は誰にもわかりませんが、しばらくは「USB-CからUSBなどの複数ポート」のハブ的なものが流行ることは間違いないでしょう。