LINEは電子メールの代わりになるか?簡略化してスピーディになって失うものとは?
LINEなどのメッセンジャーアプリで仕事ができるようになると、とにかく速い。
形式的なやり取りが全て省略でき、相手にとってもそれが良いはずである。題名を書いて、挨拶文を書いて、なんていうということは全て最小限になって、会話は要点のみになります。さらに、リアルタイムでプッシュ(通知)されることで、既読になるならないも判断ができると至れりつくせり。
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しかしだ。
先日、2009年のメールを確認しなければならない案件がありました。ざっと8年前です。
幸い、いつもファイル類を管理するフォルダ名の最初には日付を振っているので(ちなみに今日の場合だと「171201」になる)、日付からメールを検索して一瞬でたどり着くことができたのだけど…
これ、LINEでできるのか?!
と思ったわけです。
LINEのメッセージ検索機能
検索機能は一応実装されています。
しかしあくまでもメッセージ検索であり、日付を入れても検索できませんでした。しかもこれはチャット状態のため、「ツーカー」で簡単に済んでしまうこともあり、ちゃんとキーワードを打っていないこともある。さらに、果たしてこのメッセージログはいつまで遡って保存されるのか?
最近、トーク履歴のバックアップで、クラウド保存が可能になったみたいだけど、もしも全てのログを保存できたとしても、今回のように8年も前になるとキーワードではきっと検索しきれないでしょう。
これ、危険でない?
そして今回改めて気がついたことは、電子メールの場合、「題名を書いて、挨拶文を書いて」と、そこにしっかりと記載してあることで、「ちゃんと情報として残る」ということでした。
題名検索も内容検索も効く、電子メールの年別アーカイブは結構大事なものでした(2004年はまだThunderbirdを使ってなかったと思うのだけど、インポートしたのかな?)
電子メールの場合、ちゃんと文書を書くことで、「報告文」「連絡文」「納品文」「請求文」などの「記録」としてしっかり残るんですね。
今後は多分、「あ、残ってない。あれってLINEで済ませちゃったんだっけ?」なんて混乱も出てくるかもしれません。
確かにLINEなどのメッセンジャーはスピーディで便利ですが、適材適所で使い分けたほうがよろしいのかな、と思った今日この頃でした。
いずれにしても変化しつつはあります。混乱が起きないよう、あらかじめ自分のスタイルを変えていかなければいけません。今まで通りメーラーを主軸とするのであれば、メッセージをコピペして、題名を後で検索しやすいようにしっかり記入して、自分宛てにメールを送ればよいだけです。
- LINEトーク履歴内の全メッセージをキーワード検索する方法【iPhone/Android】
メーラーは、90年代はEudora、そして今までいろいろ使いましたが、私はここ10年以上、MacもWinも「Thunderbird」一択です。おかげでMac標準のメールアプリはいまだに使っていなかったりします。
- Thunderbird — メールをもっと簡単に。 — Mozilla