LINEの神がかった拡散力。NAVER自ら日本産だと言っちゃったのも戦略だったと思う。
上は2011年6月、実装当初のLINEのスクショです。あれからもう6年が経つ。
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- 机上の空論でLINEを成功させた天才の話 - 小倉さんは考えた
↑上のブログを読んで、2011年11月に日本ですでにテレビCMを流していたとは知りませんでした(動画を探したけど見つからず)。
当時の韓国のCMなら知ってます↓
当時からNAVERやカカオトークのCMはすでに本国では頻繁に流れていて、IT先進国の凄さを思い知ったものですが、そもそも当時スマホ率10%前後の日本では、広まる母体も限られていたことからかなりの挑戦だったんじゃないかと思います。
※NAVER(ネイバー):韓国で75〜80%のシェアを持つポータルサイトを運営する会社。韓国ではGoogleのシェアは5%、Yahooはとっくに撤退済み。
https://www.naver.com
サービススタート時の2011年6月当時は「国際SMS非対応の日本の携帯電話」からは、やりたくてもアカウント取得すらできなかったわけであり。詳しくは(詳しくはないが)下↓
- [関連記事] ライン(2011.06.28)|旧まなぶろぐ。
で、やっとLINEをはじめられたのも、まさにその2011年11月でした↓
- [関連記事] その後のライン(2011.11.25)|旧まなぶろぐ。
また、はじめたところで他にやってる日本人の知り合いはいなく、もっぱら韓国との連絡手段で使っていました。
だからLINEが「日本産」だという一般的な触れ込みは最初から納得できるはずがないんですが、今となっては、当時NAVERが自ら「日本産」と言っちゃってるのも戦略のひとつだったんじゃないかと思うわけであり。
「韓国産」というだけで日本だけ際立って全く売れなかった、シェア世界一のはずのGALAXY(爆発問題以前からね)。とうとう昨年、日本で売るGALAXYは全て「SAMSUNGのロゴを排除する」、という暴挙に出たほど。
それほどやっぱり「KOREA」というワードは日本では一般的にNGなんですね。あとはまぁ、世界で戦うには「Made in Japan」ブランドだったのかもしれません。
LINEが最初から「Made in Korea」を掲げて広めたならば、日本でここまで広まったかどうか。後の2013年にDeNAが出したCommのほうがよっぽど日本人には取っ付きやすかったんじゃないかと。
- Image via DeNA cutting operations on its messaging app, Comm?
※Commはスタート当初、登録した途端に迷惑メールが来始まって即アカウント消しましたがwそれ以来DeNAは構えて見ています。先日のキュレーションメディア問題なんてすでに遠い目でみてましたよ、私(笑)。
- 考察:DeNAが10億円と70名体制を投じてまで挑んだcomm撤退から学ぶこと
また、当時すでに本国ではカカオトーク勢が圧倒的で(今でもカカオは9割以上のシェアで、LINEが割り込める余地なし)、本国でガチ勝負を臨んでも消耗戦になるのは見え見えだったのでしょう。人口は日本の半分以下ですし。それゆえに全てのリソースを日本に持ち込んで、スマホ未発達の日本でシェアを上げたほうが、確かに未来はあったように思います。まさにブルーオーシャン戦略の見本です。
ところで、決算発表により本日LINE株が乱降下。予定にはなかったけど、ほぼ底値まで落ちたと判断し、慌てて100ほど拾ってみました。
LINEが実際にどこ産かは置いておいて、ひとまず今日本が世界で戦えるアプリの筆頭であるのは確実であり、欧米人も認めるアプリに成長して欲しいものです。
株主より。
- 世界No1アプリWhatsApp。LINEが欧米で苦戦の理由。 - NAVER まとめ
上の表は若干古めのソースですが(ちなみに、日本のWeChatの6%は絶対在日中国人(笑)日本人でこれ使ってる人を知らぬ)。そして、WhatsAppもいまやFacebook傘下。
この表でLINEも積極的に世界各国に戦いを挑んでいるのがわかりますが、何しろMAU(月間アクティブユーザー)12億人のWhatsAppを相手にするのは苦しい戦い。
※WhatsAppのMAU12億人は2017年1月現在のデータ。
- Number of monthly active WhatsApp users worldwide from April 2013 to January 2017 (in millions)