高すぎる日本のスマホ料金に、総務省が抑制ルール
2016年にサービス開始を予定している「4G」に先駆けて、総務省が抑制の指導をするという。
- [参考] スマホ低額プラン義務化 総務省が料金抑制ルール|日本経済新聞
「次世代4Gの料金体系はまだ決まっていなく、各携帯会社が一律料金に戻らないよう周波数の割り当てで担保する」とありますが(要するにお客さん側の選択制にしないと周波数割り当てねぇ、と)、国にこう出られるとさすがに複数のプランを作らざるを得ないですね。昨日書いたKDDIのカケホとデジラといい、この流れがあったんですね。
ところで、いつから「LTE」と「4G」の意味合いが元に戻ったのでしょう。LTEは確かに本来は3.9G、でも現在はどこもこれを4Gと言い切ってしまっている風潮があるため、最初この記事を読んだときちょっと混乱しました(笑)。
ここ一年で急速に整備されつつあるLTEですが、果たしてコレは本当に「4G」なのでしょうか?
現在主流の3G(3rd Generation)回線の速度は、理論上10M前後で、実質出ても3M程度が現状。それに引き替えスマートフォンはどんどん発達。これに業を煮やした(?)国際電気通信連合は、2020年に「3G」の約100倍以上の速度が出る「4G」構想を発表。
だけど、2020年とは、先が長すぎるのである。
そこで、その繋ぎとして、とりあえず3Gの約10倍の速度が出る、「ロングタームエボリューション(通称LTE)」という通信規格が生まれ、現在急速にこれが広まっているということである。つまり、4Gへの繋ぎとしてのLTEなので、これは決して4Gではなく、当初は3.9Gと言われていた。
の、はずが、後々アメリカから(?)「もうこれを4Gって言っちゃっていいんじゃねーか?」的な意見が出始め、それもOK的な雰囲気が漂い始めた。
この雰囲気から日本で最初にこれを「4G」だと言い切ったのは日本通信で、このことが何の規約にも引っかからなかったことから、他業者も「もう言ってしまえ!」という流れになったわけである。どっちが先かわからないが、韓国KTやSKTなどでも4G LTEと言ってしまっている。
以上の諸事情より、今は、LTE=4Gが浸透した。
しかし、ドコモだけはLTEとも4Gとも言わず、独自名でクロッシィと呼ぶ。
ドコモはいち早くこの回線をスタートさせた企業であり、まだ「LTE=3.9G」の時代であったため(?)、恐らくこのややこしい名称を使わずに、独自にクロッシィと名付けたのではないか。と推測。という解釈で、合ってるかな??
その他にも、MNPキャッシュバックやスマホの投げ売り、2年縛りなど、考えてみるとおかしな独自ルールがたくさん存在し、長く契約している人ほど損をすると言われる業界です(逆にMNPをうまく使って毎月結構なお金を得ている人でさえ、「このシステムは狂っている」と言っています(笑))。
SIMフリー機の解禁とMVNOのサービスにより、そもそも携帯契約をしないという選択肢も本当にアリになってきたのではないでしょうか。