KDDI、カケホとデジラサービススタート。しかしかけ放題プラン加入が必須なのが痛い。
現在各キャリアのデータ通信量は毎月7GBが割り当てられており、これのおかげでスマホは基本料が高額になってしまっているのですが、この通信量がユーザー側で選べるようになるようです。データ定額は2GBで3,500円から。
これでもMVNOに比べると結構割高ですが、ユーザーそれぞれが自分の都合に合わせて通信量を選べるというのは嬉しいサービスですね。恐らく多くの人は2GBで問題ないのではないでしょうか。
ただしこれの落とし穴は、「電話カケ放題プラン(2,700円)」に入ることが必須とのこと。このことで、いずれにしても毎月5,000円以上はかかってくるというからくりになっています。
要するに、「もう電話はかけまくってよいから、通信量を少し間引きますね。でも毎月の支払額はさほど変わりません」という感じでしょうか。
かけまくりになることで、通話を主に使っている人からすると大変嬉しいサービスですが、そうでない人からすると少々微妙です。
今日通話を利用する機会は減り、従量制の通話料が激減した携帯会社からすると、一部の「かけまくるユーザー」を大幅に優遇してでも、全員から2,700円取ることで、なんとかこの痛手を食い止めるサービスにも見えてしまいました(恐らく、携帯契約者の毎月の通話料の平均額が2,700円以下なのでしょう)。
今後はこの「カケ放題」が一般化してくるでしょう。でも、そうなると果たして電話する機会が増えるのでしょうか。確かにかけやすくはなると思いますが、電話をかけない理由は「高いから」というよりも「必要なくなった」という理由のほうが大きいと思いますね。
電話は、①突然、②相手の時間を奪う、ツールです。それを考えると、少なくとも自分の場合はそうでもない場面の方が圧倒的に多かったので、必然的に通話量が減りました。
今では、事前にメッセンジャーで「今電話しても大丈夫ですか?」なんて、わざわざ一言くれる方もいらっしゃいます。昔に比べていろんなことができてしまうので、それによって個々が持つ価値観も多様化してきているかもしれません。今後それがエスカレートして、「電話する前には一言メッセージ入れるのが常識だろ!」なんて、いろんな常識が出てこないことを望みます(笑)。