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広告のコピーを作る際に気をつけるべきこと。

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のっけからモザイクだらけですみません(笑)。

普段からあらゆるジャンルの広告などを作成していると、いろんな広告に目が行くようになります。そこにはどんな背景があったのか、はたまたクライアントの人柄や、デザイナーの人柄なども垣間見れるような広告も多いです。

このコピー(文章)は、昨日行ったラーメン店のメニュー裏に書かれていたもので、ちょっと引いてしまったので写真を撮った。

まず、一行目の「行列をつくる」は事実なのかもしれないのでスルー。問題は2行目。「日本一」とありますが、本当でしょうか?また、何の日本一なのでしょうか?誰が認定したのでしょうか?その辺の一切の裏付けが書かれていません。いきなり突っ込みどころです。

すぐに「背脂ラーメン 日本一」のワードで検索をかけました。本当に日本一なら少なくとも検索1ページ目には出てきて欲しいのですが、ざっと5ページ見てもこの店の名前は出てきませんでした。

そして4行目の「話題沸騰中」。こちらも、本当に沸騰していれば検索ワードランキングに上がっていてもおかしくないわけです。

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調べてみるとなかなか見当たらず、「味噌ワード」だけに絞っても3位でした。これで「沸騰」というのは少し疑問です。

作られた方は、きっと「よっ!日本一!」的な軽いノリじゃないかと思いますが、残念ながらこの広告は特商法の「虚偽・誇大」にあたり、公共施設には掲載できません。もしも、「なんだ!日本一だというから来たのに!日本一の証拠を見せろ!」なんてお客さんから突っ込まれれば、罰せられる対象にもなり得ます(まずないですけどね)。

でもそれよりも大事なことは、それを見た人がどう思うかです。

数十年前と明らかに違うのは、消費者の頭が格段に良くなっています。という書き方をすると語弊がありますが、昔は4大メディア(テレビ・ラジオ・新聞・雑誌)からしか情報を得ることができなかったため、広告情報を鵜呑みにしやすい傾向にあったことと、何かあってもJAROに通報するのが精一杯でした。

しかし、ネット社会に突入し、若干ソースが古めですが2007年の総務省の調べによると、10年前と比べて世の中に飛び交う情報量は410倍になったといいます。さらにこれは今から7年前の2007年の話で、2007年といえば、そう、まだ日本にはiPhoneがなかったんです。今では個人レベルでの情報発信があたりまえとなり、国民の50%がスマホを持つ時代となり、生情報は全部twitter上にあります。もうその情報量は計り知れません。

こうなると、ちょっとやそっとじゃ消費者を騙せなくなります。その場で5分もあればいろんなことがわかっちゃいますからね。逆に、わからなかったという場合は、話題ではないという判断もできます。

ここまでくると、消費者が知りたいのは何よりも具体性であり、このような広告にはもう辟易していて、散々騙された分疑い深くもなっています。そういう意味ではこういう広告は逆効果になる危険性も含んでしまいます。当事者からゴリ押しされればされるほど、うまいものでもうまくないと言いたくなってしまうのが人間ってものです。

この辺を念頭に誠意的に広告戦略を行えば、「◯◯時間◯◯した麺」とか、「◯◯%が◯◯産」とか、「店長の◯◯が◯◯した」など、数字的なものや名前が入ってきたりと、より具体的になっていき、より余計な形容詞がなくなって、より説得力のあるものが作れたのではないかなと思います。そこで初めて良いか悪いかの判断を下すのはそれを見た人であり、良いか悪いかの判断を下せる良質な広告になります。

と、自分にも言い聞かせてみる(笑)。

 

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