OS X Yosemiteは明らかにRetina向けのOSじゃないかと思った。
先日50時間以上の時間を要してアップデートした新OSですが、使った瞬間にこれはRetina向けだと一瞬にして感じました。
上の、メニューやボタン中の文字を見てください。流行りの極細書体が随所に散りばめられてあり、MacユーザーとしてのUIの美しさでは、これは決して合格点とは言えません(上の画像は等倍表示です)。
でもこれらはRetina機になると、それはもう美しく映るワケです(多分。まだRetina対応のPCを持ってないのでなんとも言えませんが、先日Appleのスペシャリストの方にそう言ったらうなずいていただけました)。
最近はテレビ業界でも「4K」が主流となってきている今日、今回のMacのアップデートで、PCもゆっくりと高解像度化にシフトしてきているのが感じ取れます。
RetinaのPCが初めて世に出たのは2年前のMacbook Pro 。量販店でこれを触ったとき、それはもう美しかった思い出があります。でも同時に、「これを主力にしちゃったら、世のPC全てが古いものに見えてしまう」と、当時はあえて敬遠しました。要するに、まだ早いと。
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それが顕著に出るのはウェブサイトで、Retina向けに作られていないサイトは(当然まだほとんどがそう)、Retina対応のPCで閲覧すると、画像類が全て汚く見えてしまいます。Retinaを手にすることで、世のウェブサイトの画像類は全て劣化したように見えてしまうというのが、「まだ早い」の理由です。
個人的には、ここ1年間で製作したウェブサイトは、全てRetinaでも美しく映るよう画像の調整をしていましたが、今度はそれはそれで画像の容量も増えるので、果たしてどっちがいいのかと常に葛藤の日々でした。
でもこれを機に、いずれWINDOWS機も後を追ってくるでしょうし、全ての高解像度化はすぐ目の前に来ているのかもしれません。
今はまだ過渡期なのでハッキリとはいえませんが、後5年もすれば、現在の全てのウェブサイトの画像類は「古いもの」になってしまいます(すでにiPad Rerinaではその兆しが見て取れます。iPhoneはまだ画面が小さい分さほど感じません)。
技術の進歩は素晴らしいことですが、その末端でソフトウェアの開発をしている者にはたまったもんじゃないなと、ふと感じてしまったYosemiteのUIでした。
まだ早いかな、世の中が落ち着くまでは。iMac 5kは。