なぜ売れない?iPhone Xが4割減産。サムスンをはじめ、有機ELディスプレイ関連に大きく影響。
本日日経新聞の1面で大きく報じられていました。
【ソウル=山田健一】韓国サムスン電子は有機ELパネル工場の稼働率を当初計画の約6割の水準に落とす。有機ELパネルを独占供給する米アップルのスマートフォン(スマホ)「iPhoneX(テン)」の減産に対応する。
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減産は、すでに先月の「アップルショック」でわかっていたことですが、改めて報道の影響力は強いですね。
本日サムスンはもちろんですが、日本の有機EL関連の企業、平田機工(6258)、保土谷化学工業(4112)などにも大きく影響。特に日本は部品提供で頑張ってますので、こういった場合はモロに影響を受けてしまいます。
ただ、これから広範囲で採用されてくるディスプレイだと思うので、今後大量生産によってコストも下がり、落ち着いてくるのではないかと思っています。
そんなiPhone Xはなぜ売れないのか?もう答えは簡単で、高額すぎるから。
64GBで税込み約12万円(999ドル)。
この価格は、新興国ではとても手が出ません。とは言っても当然Appleもそんなことはわかっているはずで、そのためのiPhone SE発売なわけでもありますが、先進国でもこれが安さも含めて好まれてしまったという誤算(?)と、6s、7と、十分現役で戦える端末がまだ売られているのを見ると、確かに12万円を出してXにする意味はなんぞや?という疑問はあります。
「7から12万円出してXに変えたいんだけど」
もしもこんな相談を受けたら、正直素直にオススメはできないですね。問題は7がいくらで売れるかでもあり、私は11月に7 Plusを「72000円」で売却しましたが、先月友人から7を委託で売却した際は「55000円」。これだと差額は約7万円です。7でも十分戦えるのに、果たして7万円の価値は?!
現在Macbook Airが9万円台。
MacBook Proが13万円台。
どう考えても先にこっちだろ。
と思うのは僕だけじゃないはず。
そりゃ必然的にXは売れなくなりますね。もし値下げして9万円台あたりになったとしても、6sや7がまだまだ現役で戦えていますから、それでもやっぱり高く見えちゃうでしょう。日本も中古市場が充実してきたというのも大きいです。
まぁ、
アニバーサリーモデルですから(笑)。