株式売却益の税引き分を別銘柄の損切りで相殺するテクニック。税金のお話。
最近、スタバじゃなくて公園でトレードするのがお気に入りの、どうも僕です。
ちなみにこの写真、青空の向こうはもうサハリンです(謎)。
さて、タイトルの内容は、当たり前といえば当たり前なのですが、これ、結構知らない方も多いかと思います。
私も以前twitterで教えてもらい、先日その詳細を、直接SBI証券に問い合わせて確認しました。
いつもながらSBI証券のオペレーターは非常に親切で、加えて「配当金を絡めた相殺」に関しても予備知識として教えてもらい、親切すぎて逆に恐縮してしまいました。
※SBIだけが親切みたいな書き方ですが、他の証券会社には問い合わせたことがないので、あくまでも「絶対評価」としてご容赦ください。
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年末に損切りをする方が増えるのはこのテクニックを利用しているからで、持っていかれた税金分を取り戻すためなんですね。
まず知らなければならないのは、日本では銀行の利息もそうですが、全てにおいて【20.315%】が源泉徴収税として差し引かれます(所得税+復興特別所得税15.315%、住民税5%)。
※しかしいい商売してますね、ニッポン(笑)。ここ、米国は10%、英国はゼロですからね。
ということで、実際どのようなケースがあるか3つの例を挙げてみましょう。
※以下より小数点が面倒なので、税金は全て【20%】として話を進めます。
例①:AとBが同額の場合
Aを売って10万円の利益
Bを売って10万円の損失
まずAを売った段階で、その20%に当たる2万円が税金として差し引かれますが、Bの売却時に、損失がAの利益と同額で利益がなくなるため、税金分の2万円は、そっくり翌日に還付されます(戻ってきます)。
というか「同額」なんてことはまずあり得ないんですが(笑)。
例②:AがBより多い場合【勝利(^o^)】
Aを売って10万円の利益
Bを売って5万円の損失
例①同様に、Aを売った段階で2万円の税金が引かれるところまでは同じです。次にBで5万円の損失ということは、合計すると5万円の利益ということになります。
税金はこの「5万円の利益」に対してかかるので、結果的に5万円の20%=1万円ということになります。
すでに2万円が引かれた状態でありますが、損失を合わせると税金は1万円で済みましたので、差額の1万円が翌日に還付されます。
例③:AがBより少ない場合【損失(-_-;)】
Aを売って5万円の利益
Bを売って10万円の損失
この場合のAは5万円の利益なので、まずその20%分の1万円の税金が引かれます。次にBで10万円の損失ということは、合計すると5万円の損失ということになります。
こうなるともう例①と同じで、引かれた税金はそっくり翌日に還付されます。
オマケとして最後に「配当金(分配金)」に関してですが、こちらも常に20%引かれた形で振り込まれておりますが、これも例①〜③同様に合算をして、こちらは年末に還付されます。
要は全部を合算して、「利益分となった金額から20%が引かれる」ということです(その都度20%が引かれるから、取られたり戻ったりと、ややこしくなるんですね)。
で、今までなぜこれをちゃんと調べなかったかといえば、、、
私は今まで損失を出したことがないのでね(笑)。
常に20%引かれるのは当たり前だったというワケです。
当然含み損を抱えた銘柄はいくつか握っていますので、利益が出た銘柄の裏なんかでひっそりと損切りしてあげると、20%の税金を少なくできるというお話でした(写真は去年秋。1年前はまだJTも2,800円台だった)。
もちろん損失は受け入れなければならないので、これを得したと取るか損したと取るかは、置かれた状況によって変わってくるとは思いますが。
この辺うまくNISA(非課税)も絡ませながら、上手に運用していきたいですね。