GOTOトラベルの割引率を50%以上にする裏技。地域共通クーポンの特性を知ることが鍵。
今さらですが、ちょっとちゃんと調べてみたのでそのノウハウを書き記します。
今さらも何も、1月末で終わってしまうキャンペーンなんですが。
今さらとは言え、先日発表されたこのGOTOキャンペーンの利用者数は述べ1600万人とのことで(何度も利用する猛者を入れると実質1000万人以下かも)、結局まだ人口の1〜2割の方しか利用していません。
まぁPayPayもLINE VISAカードもビットコインもそうでしたが、何事も最も得をするのは最初の2割だけであり、この人間の特性をマーケティング用語では「アーリーアダプタ」なんて称されたりもします。
パレートの法則、とはこの場合ちょっと意味が違いますが、2・6・2の法則など、「全体の上位層2割」というのはだいたい常に注目される数字です。
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まずは念のためこのGOTOキャンペーンのシステムをおさらい。
GOTOトラベルキャンペーンとは
旅行ツアーなどの総額(税込額)から「35%」がその場でキャッシュバックされ、「15%」が地域共通クーポンとして当日宿泊先のホテルなどで支給されるというもの。
結果として「計50%」が還元される形となりますが、実はこの15%の地域共通クーポンがちょっと曲者なんです。
15%地域共通クーポンの特性
①35%分同様に、税込み額の15%分
②旅行サイトのクーポン割引には注意(後で説明)
③1000円券しか存在しない。
④端数は四捨五入されて配布される ←ここがポイント!
⑤利用期限は旅行中のみ
⑥利用時はお釣りは出ない
⑦たまにホテル側が配布を忘れる(笑)。
裏技と言いますか、今回のポイントである「④」をちゃんと理解していると最大限の恩恵を受けることができます(②は後で説明します)。
今回のキーワードとなる数字は、、、
・3,334円
・10,000円
・16,667円
主にこの3つです。さて、何でしょうこれは?説明しよう。
まずは最初の「3,334円」。これの15%は「500.1円」であり、四捨五入すると1000円になります。
カンの良い方はもうおわかりかと思いますが、「3,334円」を超えるとはじめて「地域クーポン」が1枚発生し、逆に3,333円以下だと発生しないのです。
ということは例えば、、、
「一泊3,300円の宿」と「一泊3,400円の宿」では、3,400円の宿の方が大幅に安くなるという逆転現象が起きます。計算すると以下。
・3,300円-GOTO35%=2,145円
・3,400円-GOTO35%=2,210円
ここまでは良いでしょう。ここまでなら当然3,300円のほうが安いのは当たり前なんですが、、、
しかし3,400円の方には「地域クーポン」が1枚つくので、さらに1,000円引きとなって実質「1,210円」で宿泊できるということになる。
3,400円が1,210円になるってことは、50%どころか64%の割引となった。
同様に、他のキーワードとした「10,000円」と「16,667円」の15%を四捨五入すると、それぞれの地域クーポンはギリギリ「2,000円分」と「3,000円」分になり、最もパフォーマンスが良くなります。
なのでこの時期に限っては、下手に安い宿に泊まるよりも「15%を四捨五入して比べる」というひと手間を行うことで、よりお得に乗りこなせるというお話でした。
その目安が最初に上げた、「3,334円」「10,000円」「16,667円」なのです。
ざっくり言えば、9,000円なら10,000円の方がお得、16,000円なら17,000円の方がお得になるということです。まぁ、ちょっとですけどね(笑)。
ちなみにこの地域クーポンが使える店舗は、札幌だとこんな感じ↓
大都市近辺なら、だいたいどこでも使えます。最悪コンビニでも使えますから、よっぽどのことがない限り消費できます。
②のクーポン割引の注意について
ちょっとややこしいですが、この場合の「クーポン割引」とはGOTOとは関係なく、予約サイトなどでよく配布される「サイト内のクーポン」です(例えば上はじゃらんのものです)。
実際にこのチケットを使って予約する場合の例を考えてみます。
税込み17,000円だったとした場合
・17,000円-GOTO35%=11,050円
ここまでは先程と同じです。しかし、15%の地域共通クーポンはなぜか、「サイト内のクーポン」適用後の金額にしかかかりません。
つまり、税込み合計額が17,000円なので「3枚」もらえるはずが、サイト内クーポン適用で合計額が14,000円となってしまい、2枚しか発行されなくなってしまいます。
とはいえこの場合は、「サイト内のクーポン」を使ったほうが総額は安くなりますが、例えば「合計額3,500円の宿に500円のサイトクーポンを使う」なんてことをしてしまうと、地域共通クーポンは出なくなっちゃうから注意です。
ちなみに上のように、じゃらんの場合は予約後に地域共通クーポンの金額(枚数)が確認できますので、念のためチェックしておいたほうが良いでしょう(マイページからも都度確認できます)。
以上この部分はどこのQ&Aにも載っていなく、ホテルとGOTO事務局の両方に問い合わせてもわからず、結局じゃらんのサイトに記載があったというオチです。
要するにこの地域共通クーポンの体裁は、じゃらんを使うなら、全部じゃらん側のルールに依存するということなんですね。
ここにハッキリ明記してありました↓
- Go To トラベルキャンペーン「地域共通クーポン」【じゃらんnet】
LCCと比較した実際の例
では果たしてどのくらい安なるのか?実例です。
個人的に北海道は大好きなので、月に1回とは言いませんが、年に10回は訪れる街。
最近の航空券はLCCでだいたい往復1万円くらいです(年々LCCも利用者が多くなってきてこれでも随分高くなっちゃいました。以前は往復5,000円〜高くても7000円とか、とんでもない値段で行けてたんですよ)。
今回はあえてツアーにしてJALを選択してみた。LCCより安くなるのかどうか?!
上の例は「1泊4日」のパックで、残りの2泊は自分で手配します(もちろん全部GOTO)。
1泊4日の段階での合計額は上のように「16,710円」となり、さらにこれに地域共通クーポンが4枚つきますので、実質「12,710円」となりました。
で、別の2泊分も同様にGOTOを適用させ、結果として、北海道3泊4日のJAL利用で15,000円を切りました。
こりゃ安いわ確かに(笑)。月に2回行ける(笑)。
さらに今はホテル代も暴落しています。中でも意識高い系のホテルはこのシステムを逆利用して、税込みで3,334円になるようにあらかじめ【3,030円】で出している宿とかも結構ありました(てか、3,030円の税込みは3,333円のはずなんだけど?)。
節度のある利用を!
先日GOTOイートでは錬金術問題にまで発展しましたが、これもシステム特性を理解することでよりお得に利用できる制度です。
ただそれが一般的に許せるものなのか、そうでないものなのかはちゃんと判断して行動したいですね。
例えば、2泊3日の旅行に行くとします。
金銭的に最もパフォーマンスが良いのは、3,400円程度のホテルを2つ予約して2泊目はホテルを変えることです。
でも頭の良い方はきっとこんなことも考えるでしょう。
一泊3,400円の「同じホテルを別で予約したら連泊でも2枚もらえるのか?」と。
私も考えましたが、これは検証していません。同じホテルに連泊するなら一回で予約しましょうよ。というのが大人として節度ある利用だと思われます。