Apple diary Investment

米国株、決算書の確認方法。売上高と利益率の推移程度は常に頭に入れておこう。

週末アップルの1Q(第一四半期)決算が発表されましたが、、、いやはや、凄まじいですね(出典:@goto_nikkei)。

いまだiPhoneが58%も担っていることも驚きましたが、予想通りウェアラブル(AppleWatchなど)やその他サービス(アプリ収入や配信収入など)が着々と上がってきていることが個人的に好感材料だと思っています。

上のグラフを見ればだいたいイメージはつかめるのですが、現在世界一位のアップルが、一体どれだけ売り上げているのか、またその利益率はどれくらいかくらいは掴んでおいても良いでしょう。

 

決算書の確認方法

まずは「sec 企業名」で検索。

※sec=米国証券取引委員会

アップルの場合、「sec apple」で検索。すると、上の画像のようなサイトが見つかります。で、すぐ下に一覧があります↓

先週末に出た決算書を確認するには「10-Q」※。かついろんなフォーマットで閲覧できますが、まぁPDFで良いでしょう。

※参考(下の3つくらいは要暗記)←紙に書いて机に貼っとく(笑)
■10-Q:四半期決算資料
■10-K:年次決算資料
■8-K:その他レポート

 

こちらがその、アップルの「10-Q」損益計算書です。順番に説明していきます。

①:単位。「millions」なので100万ドル。
②:売上高(Net sales)
③:純利益(Net income)

④は「123,945」で、これは「123,945百万ドル」ということ。と言われてもピンとこないと思いますので、「1の位を1億円」とイメージすると計算が早いかも知れません(実際今は1ドル115円なのでもう少し高くなりますが、ドルを円で考える時点でもうざっくりなので(笑))。

するとざっくり「123,945億円」、つまり「12.3兆円」とイメージできます。

同様に、⑤は「34,630億円」なので、「3.4兆円」となります。

ここでわかることは、10〜12月の3ヶ月の間に「12.3兆円」売り上げて、「3.4兆円」儲かったということ。

さらに利益率は「⑤÷④×100※」で出ます。

※小学校で習った「④:100%=⑤:X%」のこと。これを使えばXが出ます。私はいつもこの公式のまま「⑤×100÷④」で計算しますが結果は同じなのでお好みで。

※小学算数の「割合」や「元になる数」は一生使うので、ちゃんと頭に入れておこう(笑)。算数は死ぬほど大事。

で、計算すると「27.9%」と出ました。

ということで以下3つのことがわかりました。

<APPLEの1Q決算>
売上高:12.3兆円
純利益:3.4兆円
利益率:27.9%

はい、慣れていないと「ぽかーーーん」ですね。

これがどれだけすごいかすごくないかは、「何かと比べないと」わかりません。

ということで、オリエンタルランド(東京ディズニーリゾート)と比べようと思いましたが、なにせ現在赤字なのでちょっと計算がめんどくさい(笑)。

それなら日本一位のトヨタと比べてみましょう。果たして世界1位と日本1位ではどのくらい違うのでしょう?(ちなみに、世界ランキングだと現在トヨタは43位)

下がトヨタの同1Q(4〜6月期)決算資料↓

日本企業の場合は「IR 企業名」で検索すればだいたいOK。

※IR=投資家向け財務業績

単位は百万円なので同様に読み取ると、営業収益合計は「7.9兆円」、純利益は「0.9兆円」、利益率は「11.7%」とわかりました。

ここまで見ると、より輪郭が浮かび上がってくると思います。

アップルの売り上げは、日本一位の1.5倍、利益は3.7倍です(というかもっと差があると思っていたが、こんなご時世で逆にトヨタもすごい)。また何より利益率の高さに倍以上の差があるのがさすがIT企業と言ったところですね。

経済用語で「限界費用」という言葉があります。

これは「生産量を上げるときに追加してかかるコスト」のことで、普通はコストが上がるのは当たり前のことだと思えますが、デジタル系サービスの場合は効率化が図りやすく、この限界費用をほぼゼロに持っていけるという利点もあります。

ということで、今年もアップルはまだ世界一位を走れそうな(?)驚きの決算発表でした。

 

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