三菱東京UFJ銀行を名乗る迷惑メールが来た。とうとう9年間の迷惑メールゼロ記録に終止符。
メインのメールアドレスはとても大事にしていたのですが、昨日とうとう迷惑メールが届いてしまいました。
三菱東京UFJ銀行もメインバンクで利用していますが、メインアドレスは信頼できる企業、信頼できる人にしか教えていなく、このアドレスは三菱東京UFJ銀行にすら教えていないものでした。
それほど大事に扱ってきたつもりだったので、ちょっと残念ですがこれは仕方がありません。
原因として考えられるのは様々で、もしかしたら自分で何かを踏んだのかもしれませんし、誰かが何かに利用したのかもしれません(←現在これで刑事上の責任を負わせることは難しいようですが、完全にモラルの問題)。後は誰か送信先のPCのアドレス帳から漏洩したとも考えられます。特にWindowsでOutlookを使っているユーザー。
初めてWindowsを買った時、すでにOutlookは危険だという噂を耳にしていたので今まで僕は使ったことないんですが、Windowsを買うとバンドルで入っている場合が多く、そのままリテラシー低めの人が使っている率が高いので、確かに標的には持って来いなんですよね。
それで来た迷惑メールが以下。
ウチのThunderbirdも警告を出してくれていますが(こんな警告初めて見ました)、さすがにこれには引っかからないな。一つ一つ見て行きましょう。突っ込みどころ満載ですよ。
まず「こんにちは!」って、いきなりこんな威勢のいい銀行嫌ですね(笑)。会社なのに誰なのかも名乗ってなく、で、「利用者の」って、何の利用者?「個人情報漏洩事件」ってどの事件を指してる?「三菱東京UFJ銀行システム」って何?「三菱東京UFJダイレクト」なら知ってるが。と、何もかも具体性がないんですね。少なくとももうちょっと調べてから書いて欲しいぞ(笑)。
もしもここで迷惑メールかの判断が難しかった場合は、最近はtwitter検索すればまず答えは見えてきます(大多数に送っているはずですからね)。他の人の声を有効活用しましょう。
三菱東京UFJ銀行から偽メールきたwwwそもそも三菱東京UFJ銀行の口座持ってないしwwwwwwその辺ちゃんと調べてからやったらどうかな?wwwwwww pic.twitter.com/9L4ArJUR8M
— あやぴさん。 (@38hrmy) 2015, 1月 27
ほらね(笑)。一発。
もちろん鵜呑みは良くないので、なるべく多くの声を集めて判断。ここでどこまで多くの情報を集められるかが個人の力で、まさにここが情報強者か弱者か(騙されにくいか騙されやすいか)の分かれ目でしょう。世の中は情報を持っていない人が損をするようにできています。
メールソースを調べると、IPが「58.64.171.75」。香港からでした。
IPから詳細も調べてみた。もちろんここは「踏み台」にされている可能性もあり。というかこの可能性のほうが大(じゃなきゃとっくに捕まってる)。
詳細のドメインからサイトに行ってみるとこんなところだった。新世界発展有限公司。
新世界発展(しんせかいはってん、英語: New World Development、ニュー・ワールド・デベロップメント、中国語: 新世界發展)は、香港華資のコングロマリットである。不動産開発(新世界発展、新世界中国)、運輸(新世界第一バス、シティバス、新世界フェリー、大老山トンネル)、インフラ(新創建集団、協興建築)、通信(新世界電信)、ホテル(新世界ホテル)、デパート(新世界百貨)、テクノロジー(新世界信息科技)などに従事している
http://ja.wikipedia.org/wiki/新世界発展
結局のところこの程度で犯人が特定できるはずはないんですが、そんなことよりも、とうとう迷惑メールが迷いこんできてしまったことがショックです。
ちなみに迷惑メールは、世界で一日に数百億通が飛び回っているのをご存知でしょうか。もはや世界人口の十数倍とも言われています。だからどれだけ防衛しようと、所詮こればっかりはイタチごっこなんですよね。