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もうNISAで買えなくなる?オリエンタルランドはNISAを通したほうが良い理由。

株式の利益に対してかかる税金は、現在約2割(20.315%)。例えば100万円の利益が出たら、ざっくり20万円は持っていかれてしまうという日本の税事情。

 

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これをそっくり回避できるのがNISAシステム。

今までは、「貯金が美学」と教えられてきた日本人。その結果、その投資率のあまりの低さに都合が悪くなった日本国が、今度は「おまえらもっと経済回せ!」と焚きつけるために用意してきたシステムだ。

iDeCo(イデコ)も似たようなものだ。「年金ももう無理!」と、暗に白旗を上げているように見える。これもやってることは結局投資だ。

 

まぁ、勝手すぎると言えば勝手すぎるわけだが。

 

組織を回すというのは往々にしてそういうものだ。そして、お金のことについては全くと言ってよいほど学校では教えない。理由は簡単で、みんな賢くなっちゃうからだ。

みんなが数字に強くなっちゃったら、すぐに節税をはじめられ、誰もギャンブルをやらなくなって宝くじも買わなくなる。これは国にとって死活問題。

ギャンブルはそれなりに依存症を作って、宝くじは「当たるかも」と思わせてこそ国の大勝利なわけです。つまり国の繁栄のためには、数字が読めない(期待値を出せない)一定数の人間は絶対不可欠ということなのだ。

そもそも貯金を美学とする考え方はいつから始まったのでしょう。

遡ること大日本帝国時代。国民にお金を貯めさせて、バンバン国債を買わせたのですね。今で言う、日銀の「売りオペレーション」大発動です。目的はもちろん戦争に勝つために。

しかし負けてしまった日本は、さらに国民に貯金をお願いし、そのお金でいろんな産業に投資していったのが高度経済成長時代。結果、「貯金は美しい」という考え方が根付いてしまった日本人。それに成功した政府。

しかし、お金を貸して(預金して)その見返りが、良くても0.1%だ0.01%だってなってしまった現在。銀行に貸すのはもうごめんだよ。

と、いきなり話が大幅に脱線したので強引に戻します。

 

NISAの恩恵

現在、全ての国民に平等に割り振られている120万円のNISA枠。

最初に書いたとおり、このNISAを通して買った株式は、約20%の税金が全額免除されます。株式投資で得るものは主に以下の3つ。

①配当金
②株主優待
③成長差益

②の株主優待は、金券や商品やサービスをいただくので元々非課税。NISAであろうがなかろうが同じ。つまり、NISAは①と③で効いてくるわけで、この部分が大きければ大きいほど、NISAの恩恵にあずかるわけです。

オリエンタルランドの場合、①の1株あたりの配当は現在40円。現在の株価に対して0.33%とかなり低い水準です。100株につき年4,000円にしかなりません。

 

一方②の株主優待は、7,400円相当のパスポートチケットが年に1枚〜株数によって複数枚つくことから、結果的に「数%相当」の見返りと考えられるわけです。

ここで思うのは、②にはNISAは関係ないので、これだけ見ると②の比率のほうが高いオリエンタルランドはNISAを通す魅力がない、とお思いになるかもしれません。

しかしこの銘柄は③が大いに期待できるのです(ここは自己責任の分野です)。

今年のNISAを例とすると、2017.12.27に2018年分のNISA枠が解禁となり、その前日の株価は10,330円。1単元(100株)を解禁日当日に購入するには103万3000円が必要で、120万円しかないNISA枠のほとんどがこれ一発で吹き飛んでしまうということになるわけですが。。。

8ヶ月過ぎた現在の株価は12,000円。ということは、③の成長差益は17万円で、この20%が免除されるわけですから、③だけで言えば、実に3万4000円の節税となりました。

 

上はSBI証券のNISA保有銘柄ランキング。

当然③の成長差益の先々は誰にもわかりませんので、①の配当金か、②の株主優待を目的とする銘柄が並んでおります。現在の上から3つを見てみましょう。

●みずほFG(8411)
①配当金:1株7.5円(株価に対して3.8%)
②株主優待:なし

●すかいらーくHD(3197)
①配当金:1株38円(株価に対して2.35%)
②株主優待:飲食券(100株で半年に3000円分)

●日産自動車(7201)
①配当金:1株57円(株価に対して5.47%)
②株主優待:新車購入時特典(5000円分)

①の配当が最も高いのは3位の日産自動車。株価も1,043円ですから、1単元(100株)10万4300円で購入きます。ここで、先程のオリエンタルランドと似たような額になるように10単元(1000株)、104万3000円で購入したとします。

8ヶ月たった今、株価の変動はほぼ変わらずで、①の配当金は半期分の2万8500円。この場合のNISAの恩恵(20%)は、5,700円です。これよりも配当が低い他の銘柄はそれ以下ということになります(どれも成長差益はほぼなし。というかむしろ下がっている)。

特に2位のすかいらーくHDや、あとはここにはないですが、人気株の吉野家HDなどは、どちらかと言えば②の株主優待目的で保有している方も多いかと思います(吉野家はこないだ赤字決算出しましたが上がりましたね〜)。

優待を主軸とする場合は、NISAの恩恵はほとんどなくなりますので、せっかくの120万枠を通さなくてもよいかな、というのが私の見解。

このランキングで言えば、みずほ、日産、日本たばこ産業(JT)あたりは①の配当金の比重が高くなってきますので、NISAを通しておいたほうが賢いかなと考えます。

 

あ、9位のライザップだけは完全に③目的の勝負株ですね(笑)。

 

ということでこのライザップと同じように、③に比重を置く上でオリエンタルランドはNISAを通しておいたほうが結果的に「お得でした(お得であろう)」というお話でした。

 

今後も「お得になります」かどうかは誰にもわかりませんが、私にはまだ視界は明るく見えます。

しかし、12,000円(1単元120万円)を超えてしまった今、もうNISAで買うことはできません。

NISA枠は有限です。何を目的で所有するかを考えて、賢く使いたいものですね。

 

↓関連記事です。

お年玉でNISA枠で買ったオリエンタルランドの株。2018年も上昇するか?

NISA枠の120万円の使い道を考える。オリエンタルランド(4661)を買うのは賢い?

 

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