共立メンテナンスの株は買いどきか?ホテル業界の現状と今後。
全国の、ドーミーインファンのみなさまこんにちは。今日は、このホテル事業、寮事業などを手掛ける「共立メンテナンス(9616)」だ。
先日のJALが思った以上のアクセスがあったため、調子に乗ってもう一本書いてみることにした。
ドーミーインには多分、恐らく今まで1年以上、きっと365泊以上はしているはず(少し盛ってる)。というほどにお気に入りのホテル。
ちなみに札幌はすでに「プレミアム」に変わっており、ウェルカムフルーツがつくなど、付加価値を上げるスタイルに変わっています。この方向転換は大好きですが、当然昔よりも宿泊代が4〜5割跳ね上がっており。
個人的には昔のままで全然良かったんですけどね。少し敷居の高いホテルになってしまいました。
朝食日本一と言われるドーミーイン同系列のラビスタ(函館)なんて、私なんぞは外から写真撮るくらいが精一杯ですよ。
あ、2位じゃダメなんですよ(笑)。
どうでもいいんですが、上の写真は個人的にある意味結構貴重なものでして。
実は2003.9.2というのは親父が亡くなった日であり、後で知ったがその死亡推定時刻は9:15とのこと。
ということはまさにこの瞬間だったんですね〜。
ええ、ちょうど札幌に着いた直後の訃報でとんぼ返りでした(笑)。
それがドーミーインと何の関係があるんだってことですが、その訃報を聞いた直後に、ホテルのフロントに行って宿泊をキャンセルしたんですね。
そのときのフロントの方のとても丁寧な対応も、いまだに忘れておりません。
要するに、当時からもう御用達の宿でした。
なんでこんなにファンになったかと言えば、初めて泊まったときの感動が凄まじかったのです。
まず当時からいち早くネット環境が整っており、時代的にはまだWiFiは存在していませんが、PCを持参すれば有線LAN接続で「光回線」のネットが使えたこと(当時はADSLがまだ幅を利かせていた時代)。まずこれが超絶に大きい。
ビジネスホテルの立ち位置を一貫して、当時から顧客のニーズをしっかり捉えていました。
昔からここでブログ更新もでき、800キロ離れた自宅のPCにも遠隔アクセスできたので、普通にオフィスとして使えたのです(写真は2006.1.17)。
で、椅子もしっかりしたリクライニングシートだったり、当時から部屋にファブリーズが置いてあったり(正しくはリセッシュ)、大浴場温泉があったり、普通のスリッパとは別に使い捨てスリッパがあったり、部屋着は動きやすい作務衣だったり、照明は白色灯だったり、新聞が無料だったり、うまい棒が無料だったり。
もうここ以外のホテルに泊まるという発想はありませんでした。最近は「夜鳴きそば無料」というのもできましたね。
↑夜はこれが無料。
で、当時一番度肝を抜かれたのは、地味にこれなんですよ↓
昔撮った一枚なんですが、これ何だかわかりますか?
これはエレベーターの横に貼られた豆知識的なプリントです。今ではやっているホテルもちらほらですが、待ち時間を退屈させないための配慮だというのが一瞬でわかり、「すげえな!!!!」と心の中で叫びました。もちろんこのプリントは毎日変わっていました。
もう全階の全部を読みに行きたくなるほどに(笑)。
なぜトマトが二日酔いに良いかだとか、北海道はなんで北海道って言うのかだとか。今となってはもうそのくらいしか覚えていませんが(笑)。
さて、そんな思い入れのある共立メンテナンスなんですが、現在、ご存知のいろいろな影響で、半値近くの破格値となっております(上はプレミアム札幌で4泊以上ですが、毎朝海鮮丼食べ放題の朝食付き)。
もうお分かりの通り、あっち側もこんな具合でして。あれよあれよと概ね半値以下となっております。
周知の通り、ホテル界はオリンピックで建設ラッシュが起きました。東京もそうですが、マラソンが予定されていた札幌も比較的増えていた状態。しかし今や延期となり、外国人観光客も激減りで足踏み状態なのが現状。
また、実は人手不足も深刻で、あまり注目されていないですが、マイナス面では離職率の高さというのも上げられます。
入社3年以内に離職する割合は全業態では約3割。しかしホテル業界は5割と言われます。恐らく現場はいろいろと壮絶なんでしょう。
ちなみに共立メンテナンスも例外ではなく、1年前のデータで離職率は【51.0%】、この数字は全上場企業でもベスト10に入ります。いろいろと、待遇や福利厚生が労働条件に追いついていないんでしょうね。
という意味では今後も入れ代わり立ち代わりで、また景気にも左右されやすい苦しい業界だとは思うのですが、現在での肝は、やはり外国人観光客と、私のようなファン層をどれだけ作るかにあると思います。
上は年別の訪日外国人数の推移。
最近は概ね300万人/月となっており、今年はもちろん激減中ですが、決して来たくなくなったから減ったのではなく、来ることができないから仕方なくということも頭に入れておきたいです。
という意味では、常に時代に敏感になって前向きに運営されている企業は、消費の反動時に大きな反発を見せるはずだと考えています。
後はとにもかくにも、この不景気状態に耐えられるキャッシュがあるかですね。
実は共立メンテナンスはホテルだけでなく「寮事業」も行っており、売上高の3割はこの寮事業が占めていたりします。この多角化によって他と比べても安定性は高いです。
決算は5月中旬ですが、現時点での自己資本比率は40%あり、財務状態もギリギリですが悪くはない状況。この辺、今度の決算で大きく変わるとは思いますが、さすがに次回分はもう織り込み済みじゃないかなという皮算用。
売上高は毎年右肩上がりで、経営がうまいのと同時にその人気も見て取れます。
今まで割高で躊躇していましたが、PER(株価収益率)も10.7%に落ちてしまった今、いよいよ小刻みに仕込んでおいても悪くはない銘柄なんじゃないかなと考え始めています。
でもやはり、足元ではとにかく今の自粛状態がどこまで続くかにかかっており、もう数ヶ月、半年以上続いてしまった場合はワンランクダウンの心配もありますが、過ぎ去った後の消費の爆発と天秤にかけてどちらを取るかですね。
少なくとも長期で見られるなら、今の株価は安すぎると思うんですけども。
もしそう思っている人が大多数であれば、もうこれ以上は落ちませんし、悩ましい連休です。
ただ、現状恐らくあと数ヶ月で消費の回復が見込めるとは考えられませんので、反発トレンドというのはもう少し先になるかと思います。
となると、やはり短中期で勝負か、という局面でしょうかね。
勝負はしたくないですね。
↓現在、これはアパですが2泊以上すればひとつもらえるキャンペーンやっているそうです。
買うと結構するんですね(*´Д`)
これまでいろんなホテルに泊まってきましたが、アパとドーミーは感動数がずば抜けて多く、最後までなくなって欲しくないホテルだと思っています。