「今あなたにこの100万円をあげます」と言われたら何を考えますか?多くの日本人の考え方とは。
カネの話です。
先に答えから書いてしまいますと、80%は「何に使うか(消費)」だそうです。
15%が「貯金(これも将来的に消費)」で、たった5%だけが「この100万円をどうすれば増やせるか」を考えるみたいですね。
増やすとは言え、もちろんギャンブルではありません。宝くじを含むギャンブル全般は全て「10%〜50%の資産が減っていく消費」ですから。
日本人は一般的にお金の教育を受けていませんので、お金を作るには「労働するしかない」と考える人が多いと言われます。「額に汗して…」と、それが美化され続けてきた文化もありますね。
しかしお金を作る方法は大きく3つあり、その3つのうち「労働」は最もパフォーマンスが低いものとなります。なぜなら、ひとりの時間には限界があるからです。
ちなみに残りの2つは、「人を動かす」と「お金を動かす」です。
「人を動かす」というのはわかりやすいでしょう。そしてこの「お金を動かす」というのも、厳密には人を動かすということになるのですが、要は「お金を払って人に動いてもらう」「ビジネスの一部を買う」ということであり、簡単にいうと「投資」です。
最近のわかりやすい例を上げると、コロナショック時に世界中でバラまかれた給付金。
これで何かを買ったり、消費に使ってしまった人は負債を抱えてそれで終わりですが、投資に動いた人はよっぽどのことがない限り、今その給付金は2〜3倍の額になっているのではないでしょうか(もちろん消費に使ってくれる人が相当数いるからこそ経済が回るのですが)。
世界的にもその動きは顕著で、コロナショック直後の「ジャブジャブ相場」と言われた過去2年もそれを大いに物語りました。
もちろん「お金を動かす」には、お金がないとはじまりません。
そのために労働は絶対不可欠にはなるのですが、せっかく労働で作ったお金を消費に回してしまうと、いつまでも状況は変わらないということですね。
↓それがこの本で言う、典型的な貧乏父さん。
どれだけ高収入になろうが、いつまで経っても労働から抜け出せなく、労働しないとすぐに生活が立ち行かなくなる。何でもローンで買っちゃって、「返済するために毎日生きている」というイメージです。
昔、人生の大きな支出と言えば真っ先に挙がったのは家と車。
しかし今や、「家は負債」、「車は産業廃棄物」という価値観に変わりつつあります。双方とも、買った額より価値が上がることはまずないからです(特に日本は「新築」「新車」に人気が集まるので、時間の経過とともに間違いなく価値は落ちていく)。
家は、これから先10年後には3割が空き家になります(2019野村総合研究所調べ)。家を買う人が減るということは、当然価格は下落傾向になることも予想できます。
「空き家問題」が止まらない。人生100年時代に必要な対策は?
移民の受け入れなども含めて当然未来はわかりませんが、昔の価値観のまま思考のアップデートができないと、いつの時代もうまく使われる側に回ってしまいます。
今注目を集めつつある、大人になっても学び続ける「リカレント教育」は、これから大事な分野の一つです。
「いつ何時も、時代の変化に抗った企業は、その全てが没落した」(ジェレミー・シーゲル)
「古いものを守っていくためには、古いことをやってちゃダメなんだ」(陸王より)
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