紙の新聞はなくなるのか?デジタル新聞と何が違うのかを考えてみる。
おはようございます。
突然ですが、私が紙の新聞購読をやめたのは確か2010年(だったと思う)。
紙は留守中にも届きまくってポストが溢れかえる。とにかくこれが最も嫌だった。過去の新聞は全部ただのゴミだ。久しぶりに帰宅するとポストがゴミで溢れかえっている。
もっとも、先に留守にすることを配達所に伝えておけば、その期間の配達はないと思うんだけど、他人に留守を伝えるのもなんだか抵抗がありまして。
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後は日に日に資源ゴミが増えていく。新聞紙は、あればあるで割れたコップを捨てるときとか、単なる「紙」として何かと重宝する時はあるけども、その必要頻度は少なめ。適当なA4用紙でも事足りてしまいます。
デジタルは、2010年3月、iOSと出会ってからiPhoneに毎日産経新聞が無料で届くようになったのが全ての始まりです(当時はiPhoneではなく、iPod Touchでしたが)。
これ、当時の業界の常識から考えると、
超絶イノベーションである。
そのフットワークの軽さに、すぐに産経新聞ファンになった。
残念ながらこの無料サービスは2016年12月で終了してしまいましたが、当時これをキッカケに産経新聞をPCでも読みたくなり、PCの大画面でも読める、月1500円の有料契約もしていました。こういう、時代のアンテナが高い企業はそれだけで魅力があり、価値がある。
- [関連記事] タッチで一日終わる日(2010.03.07)|旧まなぶろぐ。
日経新聞で言うと、最近は大きく3つのアプリがあります。
①左から「日経モバイル」。
ブラウザで日経サイト(nikkei.com)を表示するもの。アプリというか、エイリアスというか。
②真ん中は「日経ビューアー」。
これが紙の新聞ビューアー。朝刊夕刊、それから地域経済をまとめたものを閲覧できます。要するに、紙の新聞をまんま画面でみられるもの。
③右の丸をつけたものは「日経デジタル」。
日経サイトと紙の新聞の両方を、このアプリで「全てデジタルで」閲覧できます。今はほとんどこれしか使っていません。
これが②と③の違い。内容は同じです。
日経デジタルで読むメリット
1:タイトルがコンパクトにまとまっている。
紙の場合はタイトルを見るだけでも誌面の大きさだけスクロールが必要になるが、デジタルの場合は誌面が小さい、というか誌面という概念が元々ないので、ページのタイトルだけをまとめて見ることができる。だから必要な情報をピックアップしやすくなります。
2:単語が素早く調べられる。
読めない漢字や意味不明の単語が瞬時に調べられ、かつ、横にも広がりやすくなります。
例えば、記事中の「コンパクトシティー」を調べたければ、選択して「調べる」をタップすると、瞬時に右の結果が出てきます。関連記事などのリコメンドもあり、内容は横に広がります。漢字であれば読み方と意味もすぐにわかる。
3:クリップできる。
気に入った記事や気になる記事、後でアウトプットに使えそうな記事などを、ワンタップでクリップできます。クリップしたものは「Myニュース」にまとめられるので、いつでも呼び出すことができます。
こうなってくると、紙媒体である②の「日経ビューアー」はだんだん使わなく(見なく)なってきているのが今現在です。無駄に広い誌面を小さい画面で追うストレスもなくなり、調べ物も検索も瞬時、となると、紙のメリットを見つけられないのですが、これは技術の進化ですから当たり前といえば当たり前ですね。
その他のデジタルのメリットとしては、「地球のどこにいようが日本時間の3:00に朝刊が手元に届く」「荷物にならない、ゴミにならない」となると、紙媒体は近い将来だんだん消えてゆく運命なのは間違いないでしょう。雇用は減りますが、配達する人件費も削れますし。
現実問題として、販売所の配達数も年々下がっていて、折込広告などの費用対効果も年々下がる一方で、頭を抱えている方も多数おられます。
紙の新聞を読んでいる層
60歳代以上が41.4%、50歳代が27.3%。ということは、50歳代以上で約70%を占めます。逆に29歳以下はわずか0.7%。30歳代でも7.2%。よって、39歳以下の比率はたったの約8%です。
これは何を意味するか?!
若い人は新聞を読んでない?そんなことはなく、日経デジタルの有料会員の4人に1人は20代です。新聞が読まれていないのではなく、明らかに紙が必要とされなくなっているんですね。
しかし逆にデジタルが当たり前になると、ホテルなどで無料配布している紙の新聞は思わずもらってしまったりします。人間、普段見ないものは珍しがって価値が出てくるものなんでしょうか。
今はまだ適材適所、ですかね。言っても昭和世代ですから、たまには紙も良いものです。
日経新聞電子版の有料会員数は、現在約55万人で世界5位。
1位:米ニューヨーク・タイムズ(約230万人)
2位:米ウォール・ストリート・ジャーナル(約127万人)
3位:米ワシントン・ポスト(約100万人)
4位:英フィナンシャル・タイムズ(約65万人)
この新聞のラインナップを見ると、意識の高いアーリーアダプター層はもうデジタルにシフトしています。
スマホもそうでしたが、確実に世界のスタンダードになるものに対しては、早いうちに身につけておくと後々重宝します。身近なところでは、カレンダーなんかは明らかにそうでした↓
ビットコインはまだ未知数ですが(;´Д`)。
というより、これも我先に手を出した人たちはすでにすごい資産を築いているので、金額的にももう投機としてびっくりするような上昇は見込めないと見ている一人です。テレビでCMをやりだした時じゃもう遅いのです。