GAME STOPの狂喜乱舞にヘッジファンドが降参?ロビンフッダーは映画化希望。
これはぜひ映画化を希望したい(熱望)。
そんなことが年明け早くも、ここ数週間で起こった。
現在世間を賑わしている「GAME STOP」「ロビンフッダー」「ヘッジファンド」あたりをまとめつつ、今後の懸念点を書きたいと思う。
まずなんのこっちゃわからない方のために、時系列的に簡単にまとめると以下の通りだ。
①昨年2月にコロナショック発動!
②チャンスとばかりに個人投資家が急増
③国の経済支援で個人にもお金がばら撒かられる
④そのお金がどんどん市場に流れる
⑤あっという間にショックは回復
⑥巣篭もりでハイテク株に注目が集まる
⑦ロビンフッドアプリで情報共有して爆買いする個人投資家(ロビンフッダー)が注目され始める
⑧小売企業であるGAME STOPがやり玉に挙げられて爆伸
⑧投資専門会社(ヘッジファンド)が束になった個人の狂喜乱舞に大損(←今ここ)
と、だいたいこんな感じ。
上がそのGAME STOP(GME)のチャート。アメリカはストップ高とかストップ安の制度がないため、青天井で膨れ上がってわずか5日で10倍。
またその翌日には80%近く落下してという狂気の沙汰。見ている側は確かに面白かったのですが(苦笑)。
ライザップか!!!
アメリカには「空売り専門」のヘッジファンドが存在するという。
空売りというのは株が下がれば儲かるというシステムであり、それ専門の会社というものまた不謹慎でもあって、まぁ一言で言えばざまぁ見ろなんですが、要は落ちると思って大量の売りを入れたが、束になったロビンフッダーたち、ゆえに個人の力がそれを跳ね除けて大損させたというお話しで、そのヘッジファンドは何億ドルというお金を失って意気消沈していると言います。
下は昨日のウォールストリートジャーナルより↓
運用成績悪化のヘッジファンドが増加、米市場動揺で#株 #米国株https://t.co/6OV9KLlAIy
— ウォール・ストリート・ジャーナル日本版 (@WSJJapan) January 29, 2021
この記事にも、ヘッジファンドが撤退の動きを見せていると書かれていました。
もちろんGAME STOPだけにとどまらず、GAFA、テスラ、Zoomなどにも同様な動きが見られ、元々株主であれば非常に恩恵を受けた一年であったのですが、こんな暴風域に新規で落とされた人たちはたまったもんじゃありません。
このような動きに少なからず影響があると思うのですが、日経平均も29年ぶりだの30年ぶりだのというニュースが多くなりました。
あれほど抜けられなかった24,000円ラインでしたが、昨年はいとも簡単に突き抜けて、しまいには28,000円超え。
怖いのはこういうとき、心理的側面から「一生上がり続ける」と勘違いする人が多く現れると言います。
しかし記憶に新しい中で言えば、3年前のビットコインを思い出す方も多いのではないでしょうか。
注目度が上がるとその話題は一気に広がり、まさに「靴磨きの少年」までが投資の話をするようになります。
その、今や作り話(?)とも言われつつある、靴磨きの少年のお話はこちらです↓
株価暴落「危険なシグナル」の簡単な見つけ方 一般週刊誌の特集を見ていれば分かる! | 投資 - 東洋経済オンライン
こちらで書かれている暴落のサインは、大衆紙で株式特集が始まり、それから「今回だけは違う」という言葉が頻繁に出はじめたときとのこと。
要するに、こういう状態になったときだ(笑)↓
このときは、直後にお見事大暴落となりましたね。
みんなが夢中になっちゃった後にはもう買う人がいなくなり、後は落ちるしかないというお話です。
裏を返せばこんなことしか報道されないから、一般的には投資に対していつまでも良い印象が持たれないわけで。
なんでね、CMはもちろん、テレビとかで普通に投資情報を扱いだしたら終わりだという認識も大事だと思いますね。普段は見ずとも、そういう意味でテレビをチェックするというのもアリかも知れません。世間が一緒になって騒ぎ出したらそれはもう下り坂なのです。
いやもう、危ない兆候はありますけどね↓
大人から子供まで影響力のある中田敦彦大学。私も毎日楽しみに見ていたのですが、昨年のこの辺の動画から強烈な違和感を感じ始めてはいます。
コロナをきっかけに、国が企業や個人にバンバンお金を配って、それがじゃぶじゃぶに市場に流れている現在。選挙も終わり、次のきっかけはなんだと言われると、コロナ終息とともに下落に向かうと考えている人も多いですね。いや、今回はそこまで持つかどうか。
明らかに仕手が参入してそうな乱高下の中、短期でない限り暴騰時に限っては手を出さないほうが無難かと思われます。
さて、ロビンフッダーに話を戻しますと、これは明らかな新勢力でもあり、調整時なのに調整されないという、いわば自然の摂理に逆らっているとも取れます。
下がらなければそれに越したことはないかも知れませんが、下がらないのが良いかと言えばそれもまた疑問であり、どんなに好調な株であれ上がれば落ちるという、「生態系ピラミッド」を脅かすようなことにならなければ良いなとも思っております。
以上、情報力と数の力はすごいな、というお話しでした。
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