本家VTIと楽天VTI、4年間のパフォーマンスを比較|バンガードトータルストックマーケットETF
アメリカ、相変わらず強いですね。
本日は、スタートから4年が経とうとしている「楽天全米株式インデックスファンド(以下楽天VTI)」は、その本家である米バンガード社の「バンガードトータルストックマーケット(以下VTI)」と比べてどのくらいのパフォーマンスの差が出たかを調べてみました。
信託報酬(ランニングコスト)は、楽天の「0.162%程度」、に対して本家は「0.06 %程度」。本家は楽天の半分以下であることから当然本家に軍配が上がりそうなのですが、肝は分配金(配当金)の有無。
楽天は再投資(分配なし)で、本家は「年率3%弱」の年4回分配です。果たして「複利の力」はここにどう効いて来るのでしょうか。
まずはアメリカと日本の違いから。上の画像は、楽天VTIがスタートした「2017年9月29日」を基準として、現在までのVTI(オレンジ色)と日経平均(水色)を比べたもの。
アメリカと日本の違いはざっくりダブルスコアで開きました。
日本も今年のはじめは、29年ぶりだ30年ぶりだというニュースが経済面を賑わせましたが、アメリカはほぼその倍の力で上昇。
もちろん楽天VTIはこのオレンジ色に準ずるものであり、スタートから現在までの約4年間を計算すると以下のようになりました。
2017/9/27 | 現在 | 上昇率 | |
楽天VTI (1口) |
10,000円 | 18,052円 | +80.52% |
VTI (1株) |
129.52ドル | 228.08ドル | +76.10% |
いきなり結果が出てしまいましたが、なんと、パフォーマンスは信託報酬の高い楽天VTIに軍配。
まさにこれが再投資、福利の力。
しかし上にも書きましたが、VTIは「3%弱」の分配金(配当金)を3ヶ月毎に出しています。4年間で出した分配金は1株につき「7.5ドル」。つまり、この7.5ドルは上の表には入っていません。
ではこの7.5ドルを加えて改めて再計算すると以下の通り。
2017/9/27 | 現在 | 上昇率 | |
楽天VTI (1口) |
10,000円 | 18,052円 | +80.52% |
VTI (1株) |
129.52ドル | 228.08ドル+7.5ドル | +81.89% |
逆転しましたね。
しかし実際、この分配金には米国税(10%)+日本税(約20%)で約3割の税金がかかってきますから、これも計算に入れると「+80.15%」となり、最終的には楽天の勝利となりました(米国税は申告すれば所得税が下がる形で相殺されます)。
まぁ、分配金があるということは税金が発生するわけで、当たり前といえば当たり前なんですが、この程度の差だったらどちらに投資しても良いかと思いますね。むしろ、色んな意味で楽天すごいって思いました。
最近では、6月に「SBI・V・全米株式インデックスファンド」という名前で、いよいよSBIでもVTIがスタートしました(完全に楽天を意識しています)。
驚くのはその信託報酬で、なんと「0.0938%程度」。楽天VTIより0.07%も低いのです。
楽天証券の人気ランキングでは「楽天VTI」はまだ3位でしたが、SBI証券の人気ランキングでは「楽天VTI」は圏外に追いやられてしまいました。そしてこの「SBI・V」が出るやいなや1位。
選択できるのであれば、今は「楽天VTI」より「SBI・V」でしょうか。まぁ誤差レベルですけどね。
ただ楽天証券では「SBI・V」を取り扱っていないので、私は楽天証券においては引き続き「楽天VTI」に積み立てています。
というのは、楽天証券はクレカ積み立て1%ポイントバック制度で、常に1%の勝利が確約されています。さらにこのポイントの再投資も可。これは大きく楽天に軍配が上がるのです(SBIも6月からクレカバックを始めましたが、キャンペーンを除くと月0.5%)。
きっとこれがあるから楽天VTIはまだ強気なんでしょう。
楽天経済圏にどっぷり浸かる方がたくさんいるのもよくわかりますね。私も、3月から携帯電話の通話料が全部無料になりましたし、今のところ携帯の月額料金も無料。だからもう固定電話は使わなくなりました。
今は、25年使ったプロバイダも楽天ひかりに変えようと準備しています。ただ、25年も使っていると何かとすぐには変えられず。加えて電気もガスも検討中。
気がついたら私もどっぷり浸かりそうです。
↓関連記事です。