アメリカが危ない?アップル株の投資判断引き下げ。でも日本人が鈍感なのはなぜ?
S&P500の下落率が23%に膨らんだ現在、花子さん的に言うと、今は「色々ショック」と言うそうで(笑)↓
【本日PCE】米国株どうなる?決戦の金曜日!|高校生でも分かる米国株
でも日本人にとって、今回は今までより鈍感になってる方も多いのではないでしょうか?なぜかって?
結構なドル高(円安)だからです。
「-23%」と言われても、昨年の今は1ドル「113円」でした。今は「145円」。
これだけでも「+28%」になっており、円で考えるとこの程度の落下では逆にプラスになっているんですよね。
さらに5年前まで遡ると1ドル「107円」でしたから「+36%」です。つまり、コロナショック級が来ても円換算ではプラス。
すでにもう、10年前のミクシー状態にある瀕死のFacebookでも、5年以上前の投資ならまだプラスなんです。
何ていうのは今だけの話かもしれなく、これがまた1ドル「110円」付近に戻るとなると突然慌て出す日本人は多いんじゃないでしょうか(私もそうかもw)。
そんな最中、昨日バンクオブアメリカがAppleの投資判断を引き下げました。
29日の米株式市場でアップルが4.9%下落。バンク・オブ・アメリカ(BofA)がアップルのスマートフォンやラップトップパソコンに対する消費者需要の鈍化を警告し、投資判断を引き下げたことが響いた。アップル株の投資判断引き下げは珍しい。
時価総額1位の迷走は色んな所に飛び火し、当然GAFAは総崩れ、ナスダックは2.9%下落しました。
あ、2位じゃダメなんですよ(笑)。
2018年末のアップルショック(世界同時株安)の再来か、なんでもそうだと思いますが、「トップの舵取り」が効かなくなると途端に緊張が走ります。1位というのはそれだけ大きな影響力を持つのです。
当時の日経平均はこんな感じです↓
こういう時はこぞって「この世の終わり」的な報道がされることも多くなりますが、メディアでも保険会社でも病院でもなんでも、「不安を煽れば売上が伸びる」という戦術を知っていると、落ち着いた目で見ることができ、自分で判断がしやすくなります。
私が他でやっているブログなんてとても顕著で、ショックの度にアクセスが跳ね上がります(笑)。
ブログを書く側からしたら「毎日ショックでもいい」!
と思ってしまうほどに(それは言い過ぎ)。
そう、不安な日はみんな読んでくれるんですよ。慌てて検索するんですね。
なので、今もまだ続いていますが「コ○ナ騒動」なんて、メディア側からしたら相当なドル箱案件だったでしょう。毎日ネタにも困りませんし。
何が言いたいのかと言えば、報道も保険会社も病院も、みんな商売です。
売れるようなネタ、売れるようなタイトル、売れるような表現を常に考えているということ。「売れるような」の部分は、ときに「不安を煽るような」とも言い換えられます。
でも同NASDAQチャートを冷静に見てみると、コロナショックで世界中に給付金がばらまかれ、ロビンフッダーが焚き付けて、新規投資家が激増してと、そりゃ常軌を逸した急上昇が起きるわけです。
不安になるならないは自由ですが、ここで何を基準にするかで印象は大きく変わってきます。頂点を基準として「23%落下した!」と慌てふためくのか、長い目で見て、その成長の度合いを計算するのか。
後者の場合、例えばコロナショック前までの成長度合いの延長線を引いてみると、今は単に「適正値に戻っただけ」とも考えられます。つまり、「落下は然るべき」。
これで「崩壊の始まり」と嘆くのはまだ早すぎませんかね。もっと言うと、崩壊の始まりなんて言い回しは毎年どこかで見ます(笑)。ちょっと下落しただけで、毎回言ってるところもあるぞw
個人的にはジャブジャブ相場の精算期、はたまた、激増した新規投資家のふるい落とし期として冷静に見ています。
なんて冷静に書いちゃうからこのブログのアクセス数は頭打ちなんだなw
「ガチでやばい!」「人生オワタ!」「ウン千万溶けた!」「ホームレス確定!」なんて書き方をすれば、もっとアクセスは上がるはずです。もちろん、内容がショボければ二度と読まれませんが。
何でも、得をするのは最初に動いた2割。
米国の「最近の半年」を信じるか、それとも「過去200年」を信じるか。
私は過去200年を信じます。
投資は決してギャンブルではないのですが、ギャンブルっぽくすることはいくらでもできます。証券会社も商売ですから、いかに情報弱者を釣り上げるか、そのエサ(商材)を考えるのも当然。
上がってる時に買いたくなり、下がってる時に売りたくなるのは確かに人間の心理。でもそれでは一生マイナスです。
こんな局面、私はまたゆっくりと狙いを定めて、「BUY USA🇺🇸🗽」です。
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